Diseases of the Colon -大腸-

大腸内視鏡検査 (2025年度 482例)

大腸がんは、2024年での統計上の死亡率は男性では肺がんに次いで2位、女性ではなんと1位です。大腸がんになりやすい原因で、ある程度エビデンスがはっきりしてるのは生活習慣です。例えば
・飲酒 ・喫煙 ・運動不足 ・牛肉、豚肉、加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)の過剰摂取
だそうです。私は喫煙は年に一回くらいしかしませんが、酒は大量に飲むし、運動は苦手で、焼肉、唐揚げなどお肉は大好きです……

ところが 大腸がんは早期に発見すればほとんど治癒できるがんの一つでもあります。大腸がんは発育が遅いため、進行がんに成長するのに5,6年以上かかります。そのため3,4年おきに検査すればほぼ進行する前の段階で発見することができます。今は早期のがんであれば、開腹手術でなく内視鏡的に切除することが可能です。それでも死亡率が高いのはいかに検査が普及していないかということです。

当院では希望に応じ鎮静剤を使用しますので、ほとんど苦痛を感じることなく大腸全体の検査を受けることが出来ます。下剤についてもなるべく飲みやすいものを採用し、専用の個室を設けることでリラックスした環境で前処置を行えるよう配慮いたしました。検査は一回で終わりというわけにはいきません。定期的に受けていただくことが必要ですので大事なのは最初の検査です。もう二度といやだと思われないよう、次につなげられるように、できるだけ苦痛のない負担のない検査を心がけています。日本消化器内視鏡学会のガイドラインでは、大腸の場合3年おきに検査することが推奨されています。

リンク⇒(昨年大腸内視鏡検査を受けました。今年も受ける必要がありますか? | 日本消化器内視鏡学会

予約が必要ですので事前に診察を受けていただくようお願いいたします。 まずはお問い合わせください。

以下の症状のある方は大腸検査を強くお勧めします

  • 血便が出る
    痔や懇室、炎症性の病気など良性の疾患でも血は出ます。大腸がんとは限りませんが、なにより出血源を確認することは大事ですし、癌、ポリープがないことを確認するためにも検査は必要です。検査して進行がんが見つかり、どう考えても出血には気付いてたでしょう?という方はほぼ痔の出血と思ってたと言われます。血が出たら、ぜひ検査は受けてください。うちでなくてもいいので。
    以前と比べ便が細くなった
    大腸がんであれば出血などほかの症状が出るはずですが、実際便が細いという訴えで、検査したらがんだったということは珍しくありません。なんかのきっかけで検査を受けることは多いです。
    健康診断で大腸のポリープがあるといわれた
    大腸ポリープは1cmを超えてくるとがん細胞が含まれている可能性がでてきます。1cm以下で切除しておくと安心です。そのためには定期的に検査する必要があります。
    左下腹部がよく痛くなる
    過敏性腸症候群・大腸がん・懇室炎などの可能性があります。憩室自体は病気ではありませんが痛みの原因にはなりえます。憩室は無くなるものではないので自分の体、腸の状態を知るためにも検査をお勧めします。
    家族・親戚に大腸がんになった人がいる
    大腸がんには遺伝的といえるほどではありませんが家庭内発生は高リスクの因子の一つです。ごくまれに遺伝性のものもあり、その場合はほぼ100%の確率で大腸がんになります。

検査で分かる主な疾患

大腸内視鏡では大腸にできるほとんどの病気がわかります。ポリープも細胞を検査することで良性悪性はもちろん、悪性に進行しやすいタイプかどうかも診断できます。大きさによってはその時に切除し治療することも可能です。

  • 大腸ポリープ
    大腸にできるふくらみでポリープとは本来は茸という意味です。ポリープというとイコール腫瘍というイメージがあるかもしれませんが、過形成性ポリープといって粘膜が増殖(過形成)してポリープとなったものもあります。腫瘍性のものは場合によっては大きくなっていきます。小さいうちは症状はありませんが、ある程度の大きさになると出血したり、一部ががん細胞へと変化するものもあります。大腸の場合、いきなりがん細胞ができるということは少ないので、良性のポリープのうちに切除することが予防的にも大事なことです。
    大腸がん
    大腸にできる悪性の腫瘍を大腸がんといいます。良性と悪性の違いの一つは転移するかしないかです。大腸の血管は肝臓へと通じてますのでまず肝転移することが多いです。また体中を巡っているリンパ液の流れでリンパ節に転移していきます。全身的にがん細胞がひろがると切除できなくなるので、化学療法ということになり完全治癒が難しくなります。ただ大腸のがんは細胞のタイプにもよりますが一般的には他のがん、胃がんや肺がん、すい臓がんなどと比べて転移の早さや腫瘍の成長は遅いほうなので早期発見・早期治療がしやすいがんのひとつです。
    潰瘍性大腸炎
    大腸の粘膜に炎症がおこり、ひどくなると潰瘍ができる疾患です。免疫の異常ということまではわかってますがその原因は不明で、完治することはまれなため難病に指定されている病気の一つです。特徴的なのは若いうちにも発症することです。10代から20代が多く、10才以下での発症もまれにあります。症状は腹痛、下痢で始まり、そのうち出血しだします。長く下痢が続く、たまに便に血とか粘液が混じるかたは若くても検査するようにしましょう。今はいろんな薬が出ており治療の幅が広がりました。炎症をコントロールできていれば普通の日常生活を送ることが可能ですから、緩解状態を維持するために予防的に薬を飲み続けることが大事です。

前処置室はトイレ付きの個室です

大腸カメラ検査を実施する前に、大腸内がきれいになるまで下剤を飲んでいただく部屋が「前処置室」です。前処置室はトイレ付きの個室で、診察室や検査室と別の階にあるので静かなリラックスした環境で検査の準備ができ、不安感と緊張感を少しでも軽減できるよう配慮しています。個室なので家族同伴でも結構ですし、お子様連れでも可能です。内視鏡の検査の間はスタッフがお相手いたします。